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ブログヨウシャシン03

2020-05

第32回浅草JAZZコンテストその4 - 2012.12.16 Sun

歌い終わったあとは、客席へ。他の出場者の歌を聴きました。




聴きながら、思ったことがありました。




それは、曲のアレンジのこと。




多くの出場者の方が、




ヴァース~テーマ~スキャット




スロー~4ビート~転調




等々、1曲の中に音楽や歌の様々な要素を盛り込んで、審査員にアピールしていたのです。




なるほど、と思いました。




たとえ自分が得意にしている歌でも、1曲の中で「見せられる」テクニックというのは限られる、




だから、曲調や曲想を変えて自分の持てるもの全てを盛り込みたい。





または、





従来の曲のイメージはこうだが、歌詞の内容やメロディーの流れからすると、自分はこう歌いたいのだ。





最初はお客さんの期待するようなオーソドックスな歌い方をした後、自分のイメージに持っていく。





理由はさまざまでしょうが、ここにも出場者それぞれのジャズや音楽、ひいてはステージや表現といったものの





捉えかた考え方センスが表れているように思えて大変興味深かった。




2012豬・拷16_convert_20121211125217


バンド部門、審査員特別賞を受賞されたWi-Tech Project.のボード。




ヴォーカル部門に引き続きおこなわれたバンド部門で、とくに注目していたのはビッグバンドでした。




僕も、福岡のビッグバンド「MAJO(マスターピースジャズオーケストラ)」や、




「BJO(バックステージジャズオーケストラ)」で歌った経験があります。また、3菅編成の




「福岡城」(くわしくはこちら→Fukuoka-joe)で現在活動中ですので、




ビッグバンドとは何がどうでどうすればイイ演奏が出来るのか?




という疑問にこたえる、なにかヒントでももらえないかなあ、と思ったのです。





中央大学 Swing Crystal Orchestra(HPはこちら→Swing Crystal Orchestra




楽曲は、「It Don't Mean Not Thing(スウィングしなけりゃ意味ないね)」




バンドの公式ブログのタイトルにもなっているように、バンドのテーマ曲であるとのこと。




ドラマーを中心にした構成(のように見えた)で、まとまりのある演奏だったように感じました。




僕はいつもステージをするときに、




「わかりやすく」




ありたいな、と思っています。衣装もパフォーマンスも選曲も構成も。つまり「明確に」ということなのですが、




今回のSwing Crystal Orchestraの演奏は、特に構成の点でより明確な意図を感じさせるものだったと思います。







ドラマーこそ、エースで4番。もしくはキャッチャーで4番でチームキャプテン。








まるで同学の先輩ジャイアンツの阿部慎之介選手のような存在である、存在ですよ!




という構成、ステージ作りになっていたところが、良いなあと感じました。




審査員の講評では、




「スタンダード中のスタンダード曲を直球勝負でぶつけてきた」(言葉どうりではありませんが)




ことを評価されていました。よくまとまっているとも。




あとは、ホーンセクションの楽器の「鳴らし方」を指摘されていました。よくまとまっているのだが、




音がステージ内にとどまってしまっている、と。「吹く」という感覚ではなく「鳴らす」のだ、




としきりに言っておられた。




これは同じ息をとおす楽器であるヴォーカルにも、共通するところだなあと思いながら聞いていました。




僕は基本の無さ、を指摘されてクラシックの先生に通い始めて気づいたのですが、




クロマチック(半音進行)で一音づつロングトーンで確認していくと、




「鳴っている」音とそうでない音があることに気づく。僕の場合、




中低音域の「E」の音と中高音域にさしかかる「C♯~G」の音が鳴っていない、ことがハッキリとわかった。




不思議なもので、中低音の「E」などは、前後の音は比較的しっかりと鳴っているのに、そこだけポコンと




響きが失われてしまって音が前に出てこないのです。先生には、




「的が定まっていない、色々自分で試してみなさい」




美顔マッサージだの、顔をラグビーボールのように縦に使うだの、ゲーテの穴(頭蓋骨をみると上顎前歯2本の真ん中にちいさな隙間がある、らしい)に声を通すように、伊勢のカラスカァで頭声の響きを摑む、等のユニークな練習法を伝授していただきました。




それらは全て、




楽器を「鳴らす」ことに焦点をあてた練習であって、




「最小の力で最大の響きを得る」




ことがいかに演奏そのものの幅をひろげることになるか、




お客さんの耳に訴えかける、強力な説得力をもつ演奏につながっていくか、




ということなのだと思います。審査員や僕の先生が、熱心にそのことを指導するのも、




「鳴らす」




ことが、基本中の基本だから、なのでしょう。








つづく







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● COMMENT ●

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メッセージありがとうございます!

ありがとうございます!
なるほど。確かに聴く人の好みを忖度して選曲するのはひとつの手段ですね。

予想を裏切る展開、器楽的なスキャット、ジャズの要素を盛り込んだ色んな可能性を追求するのはヴォーカリス

トにとって楽しい作業でもあると思います。

しかし葵さんのおっしゃるように「美しい表現」、こそ最大の目標であるべきだと僕も考えます。

この曲のここが美しい、と感じたからこそ、

これを聴いて欲しい、と思うからこそ、とりあげてお客さんの前でパフォーマンスするわけで、

そのためのテクニックであり練習であるわけです。



この「美しい表現」というのは、おそらくジャズに限ったことではないと思う。

というより、様々な芸事、表現活動が最大の目的としている「美しい表現」を当然ジャズも目指しているのだ、

と思えるのです。

つまり「美しくない」ことはやるべきじゃない。練習の場以外では。



様々なトライがあると思うし、ジャズの魅力の一端がそこには確実にあると思います。しかしそれは、

私の「美しい表現」に欠かせない、とヴォーカリストが考えたからこそ。のトライであるべきでしょう。



決まりきったフレーズに飽き足らなくて、どうしても体の奥からあふれ出てくるフレーズが抑えきれなくて、

気がつくと夢中で歌ってしまっていた。

もちろんこれは誰もが理想とする状態でなかなか難しいことだと思います。しかしジャズに「美しい表現」が

あるとするなら、唯一この時だけではないでしょうか?



講評を聞いていてまた自分も受けてみて、聴いていた方々もおそらくそのことを深く理解されている、

と感じました。こんなことを言うと叱られるでしょうが、さすがだ、と思いました。

自分のやってきたこと、やろうとしていることは間違っていないと確信したのです。

今回この結果だったのは、僕の歌が下手で不味かった、というだけだと思います。



来年の浅草も受けてみようと思っていますが、このスタンスは貫きます(宣言するほどのことではありませんが笑)

「ジャズ好き」といわれる方々も実は「本当に美しい表現」を求めていると思うのですが、どうでしょうか?

それを信じてコツコツやろうと思います。



いただいたメッセージの主旨とはかけ離れた、とりとめもないおしゃべりになってしまいました。

失礼しました。


アドバイスありがとうございます!!



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プロフィール

hirabekenkichi

Author:hirabekenkichi
21歳の時にゴスペルを聴いたのがきっかけで歌をはじめる。「ゴスペルシンガーになったる!!」腹の底から大声で歌いたかった、のでJAZZはもちろん、SOUL、R&Bも同じくらい愛しています。好きなシンガーはたくさんいます。なかでもBobby Macfferin、Bobby Womack、David Ruffin(テンプテーションズ)Lionel Ritchie、Joe Williams、Bing Crosby、Tonny Bennett、Carmen MacRaeなどなどきりがありません。

1977年、神戸市出身

2012年、「浅草JAZZコンテスト」銀賞(vo部門)

趣味のスポーツ観戦記も書いています。主にボクシング、野球、競馬。Gennady Golovkin、Bernard Hopkins(ともにボクサー)を応援しています。

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